
検査について
MRI検査 (Magnetic Resonance Imaging)
MRIは高い濃度分解能を持ち、中枢神経系の微細な評価が可能であり、現在の脳神経系疾患の画像診断の中心となる検査です。また断層面を任意に選ぶことが可能であり、3次元的な評価ができることも利点です。

まず検査をする前に病衣に着替えていただきます。
次に撮影台に横になっていただき、検査をしたい部位に画像を良くする為に必要な受診イルを装着していただきます。
そのまま約15分(部位によってはそれ以上になる場合もあります)
撮影が終わるまで安静にしていただきます。
検査中に何種類かの大きな音がしますが動かないようにお願いします(※途中で動かれますと検査ができませんのであらかじめご了承下さい)
CTでは骨によるアーチファクト(障害陰影)により困難であった後頭蓋窩の病巣が容易に検出できること、コントラスト分解能が高いのでごく小さな病変もとらえることができること、脳梗塞の原因に関係する血管病変の情報がとらえられる可能性があることなどが挙げられます。
・当施設では1.5T(テスラ)超電導MRI装置を導入しています。(令和2年4月より)
・トンネルタイプのMRIで最新の静かな検査が出来る機能が搭載されております。
・他にもプロジェクションマッピング搭載により、閉塞感が低減されます。
脳波検査 (Electro Encephalo Graphy)
頭に電極を装着し、覚醒時や睡眠時の脳波、様々な刺激(開閉眼、光、深呼吸など)に対する脳波の反応を記録します。
脳波測定のための静かな部屋で30分ほど横になっていただきます。
検査技師の指示で、時々目の開け閉めや、深呼吸などをしていただくこともありますが、ほとんど寝ているだけで済む検査です。
頭に、(電気が安定して測れるクリームを塗った)電極という小さな金属のお皿をつけて検査します。
ベッドに横になり、通常は閉眼した状態で覚醒時から記録します。
安静覚醒時の記録が終了したら、覚醒した状態で、様々な刺激に対する反応を見ます(眠らないように注意します。)
- 光刺激
0秒ずつ光刺激をします(1秒に3回の光刺激から1秒に18回の光刺激を行います)光刺激に対する反応を見ます。 - 過呼吸
3~5分間程、深呼吸を続けます。深呼吸中および深呼吸後の脳波の変化を見ます。 - 開閉眼
指示に合わせて開閉眼をします。開閉眼による脳波の反応を見ます。
症状によっては、睡眠中の脳波をとることもあります。 - 睡眠脳波
自然睡眠による方法と、誘発(薬物)睡眠による方法がありますが、自然睡眠が最も望ましいです。
いずれにしても異常所見の賦活効果の高い睡眠初期の10-20分の記録をし、脳波の変化を見ます。
脳の働きが、健康かどうかが分かります。また、病気の種類によって脳波の形が違うため、医師の正しい診断のための参考となります。統合失調症の症状だと思っていると、脳波に発作の波が発見されて、実はてんかんであった、といったことが見つかることもあります。
また、認知症の診断にはMRIやCTによる、脳の断層撮影(脳を輪切りにしたような写真)を行いますが、認知症独特の脳波がでることもあり、脳波検査を並行して行うことで、判りにくい初期の認知症なども、より正確な診断の補助を行うことがでます。
脳波検査単独であるいは一回きりの検査で決定できるものではありません。他の検査結果や前回の脳波結果と総合して判断しなくてはいけませんので詳しいことは医師にお尋ねください。
検査は約40分間です。脳波はリラックス状態で記録するのが望ましい検査です。
決して痛い検査でも恐ろしい検査でもありません。
心理検査
医師が必要と判断した方に行われます。
知能・発達検査、性格検査などがあります。
認知症などが疑われる方の認知機能(高次脳機能)をみる検査も行っています。
必要に応じて、一つの検査だけでなく複数の検査を組み合わせることもあります。
診断補助や性格特徴の把握を目的とし、治療方針の参考としても用いられます。