医療コラム

メンタルヘルスとは?

こころの健康を保つために知っておきたいこと

最近、「メンタルヘルス」という言葉を目にする機会が増えていませんか?
職場のストレスチェック、学校での心の授業、SNSでのメンタルケア情報など、今やメンタルヘルスは、誰にとっても身近で大切なテーマです。

でも実際、「なんとなくは分かるけど、具体的にどういうこと?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

メンタルヘルス=こころの健康

「メンタルヘルス(Mental Health)」とは、直訳すると「こころの健康」のこと。 私たちが日々、元気に、穏やかに、自分らしく暮らすための“こころの状態”を指します。

健康というと「病気じゃなければOK」と思いがちですが、メンタルヘルスではこんな視点が大切です

  • 自分の感情やストレスとうまく付き合えているか
  • 人間関係や社会とのつながりを保てているか
  • 自分の強みや可能性を活かせているか
  • 落ち込んだ時に、立ち直る力があるか

 

つまり、ただ「不調でない」というだけでなく、前向きに生活できているかどうかも含まれています。

誰にでも「こころの揺れ」はある

私たちのこころは、毎日の出来事や環境、人間関係に大きく影響されます。

  • 仕事のプレッシャー
  • 人間関係の悩み
  • 家庭内のストレス
  • 体調不良や病気
  • 人生の節目や喪失体験 

 

こうしたことが重なると、眠れない・疲れが取れない・気分が落ち込むといったサインが現れることがあります。
大切なのは、そうした状態に早く気づき、ケアすることです。

メンタルヘルスを保つには?

こころの健康を守るためには、日頃の「こころのメンテナンス」が大切です。
以下のようなことを意識してみましょう。

  1. 自分の気持ちに気づく

    「最近、疲れてるな」「なんだかイライラしやすい」など、自分の状態を振り返る時間を持ちましょう。

  2. 話せる人をつくる

    友人、家族、職場の人など、安心して話せる存在がいるだけで、こころの負担は軽くなります。

  3. 無理をしすぎない

    「がんばること」は大切ですが、「がんばらない日」も必要です。疲れたらしっかり休む勇気も持ちましょう。

  4. プロに相談する

    ひとりで抱え込まず、こころの専門家に相談することも選択肢のひとつです。
    早めの相談が、こころを守る第一歩になります。

メンタルヘルスを”特別なこと”にしない社会へ

こころの問題に対する偏見や誤解が、今も一部では残っています。
しかし、こころの不調は、誰にでも起こりうる「ごく自然な反応」です。

「気持ちの問題だから」
「弱いから」
「他人に迷惑をかけたくない」

そんなふうに自分を責める必要はありません。
むしろ、自分を大切にしようとする行動こそが、あなたの強さです。

最後に- あなたのこころに、少し余裕を

日々の忙しさの中で、つい後回しにしてしまいがちな「こころのこと」。
でも、こころが元気であれば、身体も、人間関係も、人生そのものも、より豊かになります。

「ちょっと疲れてるな」
「最近、気分が晴れないな」

そんなときは、自分にこう問いかけてみてください。
「いまの自分のこころは、どんな状態だろう?」

そして、必要であれば、どうぞ私たちにご相談ください。
八尾こころのホスピタルは、あなたのこころの健康を守るパートナーでありたいと願っています。

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