精神科を受診するか迷っているあなたへ
「こころの不調」を感じたら、まずは立ち止まってみませんか?
「最近ちょっとしんどいけど、これって病気なのかな?」
「精神科ってなんだかハードルが高い…」
「こんなことで病院に行ってもいいのかな?」
そんなふうに悩んで、受診をためらっている方は少なくありません。
でも実は、精神科を訪れる人の多くが、同じような不安や迷いを感じながら一歩を踏み出しています。
精神科にかかる=「特別なこと」ではありません
風邪をひいたら内科に行くように、心に不調があれば精神科や心療内科を受診する。
それは、ごく自然なことです。
近年では、ストレスやこころの疲れによって受診する方が増えており、5人に1人が何かしらの精神疾患を抱えていると言われています。精神科は、「誰もがかかる可能性のある身近な診療科」となっています。
こんな症状が続いていませんか?
受診のきっかけになる症状は、人それぞれです。
こんな状態が2週間以上続いていたら、一度ご相談をおすすめします。
- 気分の落ち込みが続いている
- 何をしても楽しく感じられない
- 不安やイライラが止まらない
- 寝つきが悪い、何度も目が覚める
- 食欲がない、または食べ過ぎてしまう
- 人と会うのが億劫、外出したくない
- 集中できず、仕事や家事が手につかない
- 頭痛・だるさ・動悸などの体調不良が続く
どれも「よくあること」と思いがちですが、こころと体のSOSサインかもしれません。
早めの受診が、回復への近道です
「もう少しがんばれば治るかも」と思って我慢を続けてしまうと、症状が悪化してしまうこともあります。
大切なのは、不調を感じた“そのとき”に立ち止まること。
精神科は予約制のところがほとんどで、初診予約が2カ月先ということがあるため、早めに相談することが大事です。
しんどくなる前に受診すれば、短期間のアドバイスやお薬で改善するケースも多くあります。
治療だけでなく、相談だけでも大丈夫です。
精神科ではどんなことをするの?
受診といっても、特別なことはありません。初診では、次のような流れで行います。
- 問診票の記入(今の症状、生活状況など)
- 医師との面談(お話を伺います)
- 必要に応じて治療やカウンセリングのご提案
- 生活や薬に関するアドバイス
話しにくいことも、守秘義務のある専門家が丁寧にお聞きしますので、安心してご相談ください。
受診を迷うあなたへ ~よくあるご質問
- Q:自分のことじゃなく、家族の相談でもいいですか?
→ はい、大丈夫です。ご本人の様子が心配なときは、ご家族だけのご相談も承っています。 - Q:薬を飲みたくないのですが…
→ 必ずしも薬を使うわけではありません。まずはお話を伺い、治療方針は一緒に考えていきます。 - Q:どんな格好で行けばいい?何を持っていけば?
→ 普段通りの服装でOKです。保険証があればお持ちください。
最後に ~こころのケアは、あなたを大切にすること
「精神科に行く」という行動は、自分自身のこころと体をいたわるための第一歩です。
もしあなたが「このままではつらい」と感じているなら、
どうか無理をせず、一度私たちにご相談ください。
どんな小さなことでも構いません。
あなたのこころに、そっと寄り添える存在でありたいと願っています。